オーストラリア市場レポート　7月17日：年内の終息に向かう不況

Sydney, 2009年7月17日, AEST (ABN Newswire) - 経済専門家の Nouriel Roubini 氏が今年末までに経済は回復するだろうと語ったことから、米国株式は4日連続で反発した。

ウォール街での上昇を受けて昨日のオーストラリア株式は上昇した。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は71.1ポイント・1.8％上昇し3,995.6、全株価指数は70.3ポイント・1.8％上昇の3,987.8ポイントとなった。

注目の経済事象と数値

統計局が昨日発表したデータでは、オーストラリアの長期失業者数が6月に19,100人・0.9％増加し季節調整済みで107,200人となったことが明らかになった。昨年職を失った人のうち約4分の1の人々が依然として失業状態にある。

金曜日、オーストラリア統計局は6月の国際貿易価格指数を発表する。 Melbourne Institute は7月の経済動向速報を発表する。

企業合併・買収ニュース

Avoca Resources (ASX:AVO) は、同社からの全株オファーを却下した金採掘業者 Dioro (ASX: DIO) における株式保有を増加した。 Dioro は他のバイヤー候補と交渉中であると今週はじめに語っていた。 Avoca は金曜日、 Dioro における株式保有を14.95％から17.13％へ増加したと語った。

米国に基盤を置く Coeur d'Alene Mines Corporation (NYSE:CDE) は、ニューサウスウェールズ州西部の Broken Hill 銀鉱山における100％の権利を前オーナーである Perilya Limited (ASX：PEM) へ5,500万豪ドルで売却する予定である。 Coeur はこの売却から2,320万豪ドルの取得を見込んでいる。

Macquarie CountryWide Trust (ASX:MCW) は負債を減らすため、86の不動産からなる米国資産のうち75％の権利を13億米ドルで売却することに合意した。この資産は Macquarie CountryWide が米国において保有する資産の約80％を占める。

重要企業ニュース

Origin Energy Ltd (ASX：ORG) は大気中の二酸化炭素を消費する樹木を確保するというオーストラリア最大のプロジェクトを進める中で、15年にわたり1億6,900万ドル相当となり得る契約を締結した。 Carbon Conscious Ltd (ASX:CCF) との契約条件の下、連邦政府による二酸化炭素汚染削減計画に従い取引可能な二酸化炭素許容量に代わる数百万本の Mallee ユーカリを植樹するため、 Origin はパースに基盤を置く同企業に対する支払いを行う予定である。

BlueScope Steel は鉄鋼市場の不調により先頃経過した会計年度において小規模な損失の計上を見込んでいると語る。しかし国際鉄鋼市場が回復しつつあるため、同社は来月ニューサウスウェールズ州にある Port Kembla 製鋼所の第5溶鉱炉を再始動させる可能性がある。

Lion Nathan (ASX:LNN) は3億500万豪ドルから3億1,500万豪ドルの範囲内での同社年間利益見込みを再確認した。 Lion Nathan は、6月までの9ヶ月間における総売上高は3％上昇し全体収益は約6％増加したと語った。第3四半期における Lion のワイン事業は厳しい経済状況からの打撃を受けたが、年初来ベースで5％上昇したビールの売上高を含むオーストラリア事業の成長によりワイン事業での減少分は埋め合わされた。

Leighton Holdings Ltd. (ASX:LEI) が5年の豪ドル社債オファーを行った、と市場関係者たちが語った。また同社は2億5,000万から3億豪ドルの資金調達を検討しているとも言われている。 Leighton はその負債オファーについては認めなかったが、銀行への依存を減らすための取組みとして銀行での2億豪ドルの負債を社債に切り替えることを選択する可能性があると語った。

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